選びたいこと、訪問看護の現場から#6

 その日も朝から、職場は入念なコロナ感染対策で、忙しくスタートしていました。

私の職場の区内でも、本当にすぐ近くで感染者が出たという事を日々耳にする様になり、わたし達医療従事者も日々緊張が強まってきているとなぁと感じていました。

 それでも、緊張感の中にありながらも、やっぱりわたしが分かち合いたいもの、分かち合えるものは、"神の平和"だということを思い出し、身体は訪問前の支度を忙しなくしながらも、こころはホーリースピリットを思い、祈りました。

 その時ふと通勤途中に買ったのど飴のことを思い出し、朝の準備に追われているスタッフお一人お一人へ、「もしよかったらどうですか」と声をかけてみました。

たかが、あめ玉一粒でしたが、そこに居合わせたスタッフお一人お一人が、まるで宝石を手にするかの様にほほ笑んで、ありがとうと言ってあめ玉を受け取って下さいました。

 その数秒間のやり取りで、換気の為に冷たくなっていた職場の空気でさえ温まったのではないかと感じる程、わたし達全員が受け入れられているといった、優しく、そしてしみじみありがたいという''何か"を感じました。

 たった今、目の前で、"何を"分かち合いたいかは、常につねに、このわたしが選択することができます。外の世界がどの様に映っていても、わたしには選び直す事ができることに、こころから感謝します。





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