CRSレポート②

8/19/2015

CRS クラスレポート 小野永保子 坂本悦子

 

Aさん、

 

5歳の息子と3歳の娘がケンカばかりします。私はいさかいが嫌いで、けんかを避けたいし、すぐにやめさせたいのですが、仲良くしなさいと仲裁してもキリがないので、コントロールをやめて、とことんやりなさいと思って見てみました。そうしたら、10分もすると仲直りすることがわかりました。ケンカの状況はまだ変わりませんが、私の心は、以前より楽になってきています。

永保子

怖がらずに、見てみようとなさったのですね。素晴らしいですね。私たちは、自分が安心するために、子供をコントロールしても意味がないということを、たくさん経験していますが、Aさんは、けんかはダメなことだとか、自分の子供を治められないのは、母親として足りないという観念を横に置いて、目の前のことを受け入れてみることをされたのですね。それは、別の見方で見ようとする意思を持たれたということでもありますね。

Aさん

私がエゴで意地を張るのをやめたら、こうあるべきというのから開放されてきました。でも、長男は、ケンカをするとすぐ手が出て、力も強くなってきているので、他の人が見たら、すぐ止めなくちゃいけないと思うくらいひどいだろうと思うと、止めに入らなければと思うし、注意しても、息子は笑っているだけで、効き目がないのです。私は少し待って見ていたいけれど、そうなると、自分の中の理想の母親像と、周りからこうあるべきと見られている母親像とのギャップで、自分が全部、崩れていくような気がします。

永保子

他の人の目を気にして仲裁するというよりも、ご自分が、本当に安心して見ているのか、それとも、実は動揺しているのに、我慢しているか、そこを、注意深く見ていきたいですね。       息子さんの行動は、“ママ、僕を見て”という表現のように感じられるので、普段から、どうしたの?という気持ちで寄り添ってみると、息子さんが本当に表現したい気持ちが伝わってくるのではと思います。もしかしたら、ママに甘えて抱っこされたいということかもしれないし、学校でのストレスがあって、ママに少し時間を取って寄り添って欲しいということかもしれないし、元気があり余っていて、戸外でもっと体を使って遊びたいとか、他にもあるかもしれませんね。息子さんが、何を感じているか、教えてもらいたいなあと思ってみられたらいかがでしょうか。幼くても、人から心を向けてもらうことで、自分が無意識で感じていることを、自発的に意識できるようになるのではと思うし、そうする中で、お互いに繋がっているという安心があると、子供がけんかする場面でも、「これ以上は、ダメなものはダメ」と、落ち着いて、全く妥協なく言えるのではないかしら。・・・今ね、彼も一生懸命聞いているのよね。本当に賢いし、全部分かっているから。だから、お子さんたちのことを、心で対等に見て、息子さんの奥にある光を見ていきたいですね。(この時、お子さんたち二人が、赤ちゃんを抱いているお母さんのそばにぴったりと寄り添って来て、静かに大人の話に耳を澄ませるようにしているのが、印象的でした。)

Aさん

心で見るのを怠けていると、かえって大変なことになるっていうことですね。心の目で見ると、確かに、子供たちが喧嘩していても、あまりうるさく感じません。でも、自分が、今日はこうしたいとか、あれをしなきゃと思っていると、どんどん、心の中心から、ずれていってしまう感じがします。

悦子

おまかせしていないとそうですね。

永保子

今、リラックスしていると、それがずっと広がっていくという経験を、していきたいですね。先のことを考えたり、周りからの目を考えたり、自分が育ってきた過去を参考にするのではなくて、今だけに集中しようと思うと、その日にしたいと思ったことが、なぜか楽にできるという奇跡を経験しますよね。けれど、私の経験上、子供に邪魔されるという心の使い方だと、ハチャメチャな心境と状況にもなるし、自分の心を使わずに、表面的に妥協しても、それは、解決しませんね。

Aさん

自分の考えばかりにフォーカスして、そこに入り込んでしまうんだなと気がつきました。そうすると、全体が見えなくなるんですね。再確認しました。

Bさん

以前は色々と大変だったのですが、最近、とても落ちついて、変わってきました。今まで、私自身が、大変さを作りあげてきたということに気づかされて、夫との関係も、良くなりました。

夫とうまくいかなくなったのは、子供が生まれてからです。もともと、夫は、とても忙しい人で、コミュニケーションが少なかったのですが、私の心が息子の方にばかりに向いてしまって、夫のやることが気にくわないので、夫が育児に参加しても、「この子は、こうしないと扱えないの」と、イライラしていました。夫は、息子に愛情を持ってやっているのに、私に、あれもダメ、これもダメと言われて、今、考えると、彼は最初は悲しかったのが、だんだん嫌な気持ちになってきて、「君は、僕がいくらやっても、みんなダメなんだね」と言うようになりました。そこから深く溝が出来てしまったのですが、彼への見方を変えて、本当の一人の男性として見ていこうと始めてからは、彼が変わったのではないのですが、彼のやることが気にならなくなったのです。結局は、自分が変わったら、彼も変わったように見えたということを、実体験できました。

それから、7歳の息子のことですが、私はとてもせっかちで、始まる3時間前には準備して、1時間かかる場所なら1時間半前に出て、何があっても時間通りに着くというのが、私が母から得たというか、こうしなければいけないという教えだったのですね。でも、息子はとてものんびり屋さんで、今日もここに来るのに、最初に着た服の着ごこちが嫌だと言って、3回ぐらい着替えました。以前は、そんな息子にイライラしていましたが、「どれだったら気持ちいいの?」と余裕を持って手伝えるようになったのも、遅れても、迷惑かけてもいいじゃないかと思えるようになったからだと思います。私は私で、時間通りに行けるようにしているけれど、それでも出来ないことがあったら、一度、受け入れてみようと思えるようになってきました。今までは、息子を急がせて、早く早くと言っていたし、今日も、もう少し急がせれば、10分ぐらい早く着いたかもしれないけど、そうした事を気にせず、心穏やかに、ここまで来れました。私が心に余裕を持つと、息子も「今、何分?もう着くの? 」と、気にかけて、合わせてくれるようになりました。それは、皆さんへの信頼があるから出来たのかもしれないけど、こういう気持ちを、どんどん他の場所でも持てたらいいなと思いました。

永保子

こうしなければならないと、ご自分で動かしてきた人生に、息子さんが、「お母さんは、僕と一緒に何を見たいの?」って、問いかけてくれているかのようですね。私も、こうしなければいけないとか、自分で達成するという考えを持っていたし、子供を持って、「え?どうしてこうなるの?」ということがたくさんありました。でも、いろいろな経験があって、涙したり、落ち込んだりしながらも、そこから、心が楽になったり、受け入れるということができるんだなと感じています。自分が何にこだわって、世界をせばめていたのかに気づけると、目が覚めるような感じがしますね。

今、 Bさんから、ご主人は、どんな風に見えていますか?

Bさん

今週、実は結婚記念日があるのです。去年は、私も忘れていていたのですけど、自分のことは棚に上げて、夫が忘れたことを怒ったのです。内心、結婚記念日に、わざわざ子供をシッターさんに預けて、外で食事をするのも面倒だったし、家で穏やかに食事をした方が楽だと思っていたのに、彼が、記念日を覚えていないということに、腹を立てました。今年は、私の心の中が違っていて、ああそういえば結婚記念日が近いな、こんな時期に結婚したのだなと思い出して、いい気持ちになりました。だからと言って、何をするということではなくて、結婚した当時を思い出して、私なりの気持ちを楽しんでいたら、彼の方から、家族三人で、小旅行に行こうと言ってくれたのです。要求していない心の時には、あちらからもやってくれるんだとわかって、とても嬉しかったです。実は、私は、先に友人と約束を入れていたのですが、以前の私だったら、「そんなこと急に言われても、じゃあ、私の計画はどうなるの!」と苦情を言っていたと思うのですが、素直な気持で、受け入れることができました。

永保子

ご主人の提案を、嬉しく受け止めたBさんのこと、ご主人も嬉しかったでしょうね。私に何をくれるの?ということではなくて、私から与えるだけねって思っていると、感謝しかない経験が起きてくるし、そこにも感謝の気持ちしかないから、受け取っていけるんですね。与えることで、受け取れる・・ご家族の心が循環して、広がっていらっしゃいますね。

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