CRSレポート④

CRSクラスレポート 小野永保子 坂本悦子 (前半)

Aさん   前回は、7歳の息子が、宿題を家に帰ってすぐにやらないのが、大きな問題だったのですが、寝る時間までには、必ず宿題をやっているのだから、彼に任せてみることにしました。そうしたら、私自身がすごく楽になって、他のこともスムーズになってきました。というのは、息子はずっとゲームをやりたいと言っていたのに、私がゲームはいけないと思って、させないできたのだけれど、主人に任せてみたら、息子が自分から相談して、二人でルールを決めて楽しむようになって、主人も子供のことをちゃんと考えていてくれたのだなぁと思い直せました。男同士で、マニュアル本を読みながら、楽しんで盛り上がっているのを見て、頭ごなしにゲームを否定していた自分を反省しました。

悦子   そういう風に、お父さんと息子さん、男同士にしかない共通の楽しみがあるはずですし、そこをご主人がサポートしてくれるといいですね。Aさんも、気持ち的にも時間的にもスペースが出来たのですね。

Aさん   そう思います。それと、3歳の娘はバレエをやっているのですが、家では習ったことを楽しそうにやったり、友達にも見せるのに、とても恥ずかしがり屋で、教室では全くやらずに、私にくっついてばかりでした。私は、バレエをやってくれればいいけど、やらなければそれでもいいと思いながら連れて行っていたのですが、昨日初めて私の手から離れて、笑顔ですごく楽しそうに踊ったので、その姿を見て、数ヶ月続けて来て、本当に良かったと思いました。

永保子   素晴らしい経験でしたね。周りの方はどんな風におっしゃっていましたか?

Aさん   「すごく成長したね、一人で離れてやっているじゃない。」と。いつも同じメンバーでレッスンをやっているので、みんな娘のことをわかっていて、本当に良かったねと言ってくれました。

永保子   それは、皆さんにとっても嬉しいことでしたね。娘さんの姿を見て、みなさん全員で、広がりや温かさを分かち合うことができましたね!

Aさん   いつも娘と手をつないでいたので、アシスタントの先生と間違われて、他の子とも手をつないでいたのですが(笑)、昨日は、初めて坐って娘のことを見ることができました。今まで人見知りで大変でしたが、最近は、大人に挨拶もできるようになってきたし、無理矢理させたりしないで、この子のペースで少しづつ進むことができて、本当に良かったと思います。

悦子   お子さんそれぞれが、いつか一歩踏み出す時があるから、それを見守り、待つことは大切ですね。

Aさん   お兄ちゃんが小さい頃は、何でもすぐにやらせないといけないと思って、私が促して「やっておいで」と言ったり、「これをしたら、あとでお菓子をあげるよ。」と、交換条件をつけたりしていたのだけど、下の子には、子供のペースに合わせようとなって、今のお兄ちゃんにも、待つことができるようになってきたと思います。

永保子   Aさんが、息子さんをコントロールをするのは疲れるしもう嫌だから、したくないとなって、実際にコントロールを手放されるまでには、コントロールしていた自分の気持ちを整理されたのだと思うのだけど、そこには、どんなプロセスがありましたか?

Aさん   ここに参加したのがやはり大きかったと思います。コントロールしなくていいという言葉をもらって、そうだなと思って、2ヶ月経って、最近になってスムーズにいっています。今までは、私の考えどおりに完璧にしたい気持ちが強かったけれど、そうじゃなくてもいいんだなと思ってみました。最初は、息子に何か言いたくなった時に、10秒ではあっという間なので、100数えて待って、その前にできたらすごいと思ったり、夕食のお惣菜を一品作るとかして、意識を彼ばかりに持っていくのは止めるようにしました。それと、主人に任せられるようになったのも、大きいです。今までは、主人がやることを何でも頭ごなしに否定して、イライラしていましたが、任せるようにしてみると、彼は彼のやり方で、子供とコミュニケーションを取っていることに気づけたのが良かったです。この気持ちがキープ出来ればいいなと思っています。

永保子   心の向きを、徹底して自分に向けるということをされたのが素晴らしいですね。自分自身が、やることがあって焦っていたり、面倒な気持ちになる時、自分の心を見るのではなくて、目の前の誰かに「早くして」「そうじゃない」と言ってしまうことが、私たちには往々にしてあるのではと思います。宿題については、できなくてもいいということではないですが、心の中で、できなければいけないという思い込みや、できなかったらダメだという恐れが自分の中にあると気づかれたことが大切なことですね。ご主人に対しても、お願いしてお任せしてみようとされたのが素晴らしいですね。

Bさん   普段から身近に接していて、Aさんは、ご主人にイライラしても、当たらないでいられてすごいなって思っています。私は気持ちに起伏があって、夫にイライラをぶつけてしまいます。

Aさん   私も、もちろん言ってしまうこともあるし、主人には言わないでいられても、Bさんにはラインで「あ〜、もうイライラする」なんて聞いてもらっています(笑)。

永保子   寄り添ってくれるお友達がいてくれるのは本当に支えられますね。そこで、もうちょっと見てみたいのですが、どうして、イライラさせられるご主人を、自分の人生に登場させているのかということなんですが・・。本当のご主人を見るのが恐いからですね。本当のご主人は愛でしかないから、彼が愛だったら、自分が間違いを正さないといけないからですよね。自分がこのままでいるためには、エゴエゴした人が傍にいるほうが都合がいい。自分がこんなに悲しかったりイライラするのは、あなたのせいだという理由がないと困るものね。本当は、自分が見たいものを作っている。イライラする旦那さんがいたとして、よくよく自分の心を観察してみると、自分がそれを見たいからなのよね。

Bさん  どうして!?そんなもの見たくないですよね?

永保子   そうよね、見たくない、そう思うことが最初のステップですね。私の心が選んで見ているだけなんだって気づけると、だったら、穏やかさや幸せを選びなおして見たいと決めることもできるのよね。

Aさん   先日、あるご家族にとても温かさを感じて、自分もそうありたいと思ったのですね。そのご夫婦の姿を見て、自分は今まで主人に対してイライラしていたけど、自分も心を変えたらそうなれるのじゃないかと思ったのです。最初はその方達を見習って義務的に始めたことでも、続けていくうちに主人に対して見方も変わっていきました。

悦子   Aさんの中で、ご主人に対して見えていなかったものが見えてきたのですね。何も言わなくてもご主人の佇まいも変わってきたのではないですか?幸せそうにしているな、という風に見えてきたりね。

永保子   瞑想であったのですが、暖かい光を感じるというのを、私たちはいつでもどこでも思い出していたいと思っています。それを感じて安心する、それがコミュニケーションだと思うんです。安心にいるとき、ご主人の心と繋がっているというのが感じられてくるし、体験的にも分かってくると思うんです。

Aさん   今までは、主人に、もっと私に感謝してよ、こんなにやっているのに、という気持ちがあったけど、最近はそこにこだわりが無くなって、言い合いが、すごく減りました。人が持っていて、自分には無いように見えることにすごく目が行っていたけれど、それは、欲深くなっていたからだと思います。そうすると、主人からの言葉はなくてもいいと思うようになりました。

永保子  ご主人から労わりの言葉をかけてもらうための行動だったのかもしれませんね。今度は、Aさんの心から、自然と流れ出るような言葉を贈る。そんな気持ちで、ご主人と、何気ない会話から始めてみたらいかがですか?

悦子   自分の持っているものを、大事に大事に育てていくと、本当に欲しいことが何かがわかってくるし、だんだんと準備が整って、その次に、スムーズに広がっていくと思いますよ。

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