「子供からの贈り物」ひぐちみちこ著

  子育ての中で、焦りや心配や不安や誘惑を感じて、子どもに対して、一方的に’もっともっと’という心が出てくる時、それは、母親の私こそが、自分のことを足りていないと責めて苦しんでいる時です。そんな時、この本を開くと、心が温かく満ち足りて穏やかになるのを感じます。子どもが大きくなった今も、心が瞬時に安心の中に溶け込み、子どもの心とつながっていることが感じられます。

 「子どもからの贈り物」の元となった絵本「かみさまからのおくりもの」は、ぜひ、お子さんにも読んでいただきたいなと思います。今回ご紹介する「子どもからの贈り物」は、著者のひぐちみちこさんが、先の絵本を通して出会ったお母さん方との交流の中で、あらためて書かれた大人向きの続編となっています。

 前書きには、「その子が神さまからもらったその子らしさをどうしたら損なわずに生きていけるか、いかに大人がその邪魔をしないで成長を待ってやれるかに心をくだいてほしのです。」と書かれています。 そして、「子どもがどれほどお母さんのことを好きで心にかけているかを、お母さんがわかっていてくれること、つまり、母親に全存在をゆだねている子どもの無償の愛に、お母さんが、ただ気づいていること。そして、お母さん自身の人間としての生き方を見せることが、お母さんの仕事ではないか。」と、問いかけてくれています。

 お母さんが、「競争や、上手下手の評価の側に立つのではなくて、「よく わらう」「ちからもち」「うたが すき」「よく たべる」「やさしい」など、子供が目の前で表現することを受け入れ、喜びあうまなざしの中で、子どもは力強く育くまれる。」というお話に、励まされます。最後の章の「お母さんたちに送るエール」は、今も折にふれて読ませていただいています。

管理人 小野

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